07.06
iPhone 15の噂まとめ:いつ発売?新機能・価格・USB-Cなど
2023年秋発売が噂される新型iPhone(仮称:iPhone 15)では、ようやくLightning端子が廃止され、USB-Cに移行すると噂されています。
USB-C端子の導入に伴い、iPhone 12から継続していたデザインも刷新される可能性があります。iPhone 14シリーズのうち半分の2機種は小幅なアップデートになりましたが、iPhone 15にはそれなりの規模のアップデートを期待できそうです。
この記事では、iPhone 15がいつ発売されるのか、特徴や価格、デザインなど気になる噂と最新情報をまとめています。正式発表までに都度、情報や内容は変わるため、随時アップデートします。
1分でわかるiPhone 15の噂まとめ

iPhone 15の噂
- 2022年と同じ4機種のラインナップ
- 画面サイズは6.1インチと6.7インチの2種類
- 大規模なデザインアップデート
- 全機種にダイナミックアイランド搭載
- Proモデルに新素材のチタン採用
- Proモデルに極薄ベゼル
- Proモデルはサイレントスイッチがアクションボタンに
- iPhone 15 Pro Maxに初のペリスコープレンズ搭載で光学ズームが大幅向上
- ついにLightning廃止。USB-C搭載か
- 初の3nmプロセスで製造されたA17チップ
- 2023年9月15日以降に予約・発売か
iPhone 15の特徴
2022年に発売されたiPhone 14シリーズは全4機種のラインナップで登場しました。
コンパクトサイズのminiモデルは販売不振を理由にクビにされ、iPhone 14 Pro Maxと同じ6.7インチの巨大スクリーンを搭載したiPhone 14 Plusが新たに追加されています。Appleの狙いは明白で、動画の視聴やゲームのプレイ時間が伸びるなかで電池持ちが悪く、画面サイズの小さなモデルよりもiPhone史上最大のスクリーンを安く届ける方が売れ行きが伸びると考えたからでしょう。
ただし、iPhone 14 Plusの出だしの売れ行きは不調なようです。販売不振の理由としては発売日が1機種だけ遅れたこと、上位機種のiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxが最新のA16 Bionicチップを搭載し、ダイナミックアイランドや48MP ProRAWなどカメラのアップデートがあった一方で、iPhone 14とiPhone 14 PlusはiPhone 13 Proに搭載されたGPU強化版のA15 Bionicチップを使い回し、デザインの変更、カメラの小幅なアップデート、衛星通信、衝突事故検出のサポートといった明らかなマイナーアップデートに留まったことが考えられます。
iPhone 14 Plusだけでなく、同じ下位モデルのiPhone 14の売れ行きも不調なことからiPhone 14 Plusの成功したか、失敗したかはもう少し長い目で見る必要がありそうです。今のところAppleは、6.1インチと6.7インチの2種類の画面サイズで合計4機種を投入するという戦略を2023年も続けるようです。
ラインナップの大きな変化として最上位モデルの“Pro Max”が“Pro”との差別化を強化して「iPhone 15 Ultra」にリブランドされると報じられていました。
iPhone 15のラインナップ
- iPhone 15:6.1インチ
- iPhone 15 Plus:6.7インチ
- iPhone 15 Pro:6.1インチ
- iPhone 15 Pro Max:6.7インチ
発表日と発売日

AppleはイギリスにあるApple Storeに対して、2023年9月15日〜10月7日まで、さらに2023年12月2日〜2024年1月初旬までの間は休暇を取ることができないと告げたようです。MacRumorsが報じました。
後者の年を跨いだ期間の休暇申請の受付停止はホリデーシーズンによる来店の急増を予想したもの。9月中旬から10月初旬の期間は新型iPhoneの発売による来店の大幅な増加を見込んだものでしょう。
この案内はiPhone 15シリーズの開発が真っ只中であり、年も変わっていない2022年10月に明らかになったもの。量産体制も量産時期も未確定の時期で今後の状況によって延期される可能性も考えられます。
いずれにしてもAppleの目標はこれまでと大きく変わらず、9月15日までにiPhone 15の発表と予約受付を開始し、9月15日以降に発売する計画を持っていると予想されます。
デザイン

最近のiPhoneは3年ごとにデザインが刷新されています。
2017年発売のiPhone Xでは、“オールスクリーンディスプレイ”とノッチが導入され、2018年発売のiPhone XS、2019年発売のiPhone 11まで継続。2020年発売のiPhone 12ではフラットエッジが導入され、2022年発売のiPhone 14まで続いています。
この法則に従えば、iPhone 15ではデザインに何らかの変化があることが予想されます。
すべてのモデルにフロストガラスを採用か
ProモデルのiPhoneには、カメラユニットの周りにクリアガラス、それ以外の背面にはフロストガラスが使用されていて、通常モデルは逆の組み合わせになっています。
しかし、iPhone 15シリーズでは、すべての機種にフロストガラスが採用されるとの噂があります。情報源は中国のWeiboのため、信ぴょう性は高くありません。
今後数ヶ月にわたって報じられる情報を注視する必要があります。
カラー

Appleは新型iPhoneの発表に合わせて新色を投入します。
昨年発売されたiPhone 14とiPhone 14 Plusはパープルとイエロー、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxはディープパープルとスペースブラックが新色になりました。
今年はiPhone 15とiPhone 15 Plusにライトブルーとピンク、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxにダークレッドの追加が検討されているようです。
見送り:ボタンレスデザインを採用か
上位機種のiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、ボタンレスデザインを採用する可能性が報じられていました。
ボタンレスデザインとは、ボタンを音量ボタン・サイドボタン(電源ボタン)・サイレントスイッチをただの凹凸に変更した上で、微細な振動を生み出すTaptic Engineによってボタンの押し感を実現するもの。
こう言ってもイメージできにくいと思いますが、第2世代以降のiPhone SEやiPhone 7以降のモデルには感圧式のホームボタンがすでに搭載されています。

ボタンレスデザインは実現せず
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxに搭載される感圧式の音量ボタンは操作方法も変わるようで、押す力の加減で音量を調整する方法と指でスワイプして音量を調整する方法の2種類がテストされていたようです。Appleはデフォルトをどちらにするか決める必要がありますが、オプションとしてもう1つを残しておくこともできるでしょう。
懸念されるのは感圧式のボタンがiPhoneの電源がオンになっている時しか動作しないことです。この問題は新しい低消費電力チップを追加することで、Apple PayのSuicaや紛失したiPhoneの場所がわかる「探す」機能のようにiPhoneのバッテリーが切れた時でも感圧式のボタンが動作すると報じられています。
ただし、量産前に感圧式ボタンの技術的な問題が解消されないことからボタンレスデザインは来年移行の採用に見送られたようです。
サイレントスイッチがアクションボタンに?
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは、サイレントスイッチが「アクションボタン」に変更される可能性があると報じられています。
アクションボタンはApple Watch Ultraにも搭載されているボタン。ボタンを操作するだけで事前に設定した機能をショートカット起動できます。
もしかすると背面タップのようにスクショしたり、簡易アクセス(片手モード)を起動できるのかもしれません。
また、現行のiPhoneでは、サイドボタンと音量ボタンを同時に押して電源をオフにしたり、強制リセットできますが、感圧式の音量ボタンを導入するiPhone 15 Proでは、アクションボタンを使って電源オフおよびリセットを行うと報じられています。
アクションボタンは3D Touchのように圧力の強さを識別することも可能で、軽く押してカメラのフォーカス合わせ、強く押して写真または動画の撮影が可能にかもしれません。

左:iPhone 15 Proのアクションボタン、右:サイレントスイッチ
背面は5cのような形状に?

側面と背面の繋ぎ目だけ丸みのある5cのデザイン
iPhone 12でフラットなエッジフレームに変更されてから直線的なデザインを継続していますが、iPhone 15では、iPhone 5cのようなラウンドフォルムに変化すると報じられています。
ラウンドフォルムに変化するのは背面と側面が繋がる部分で手のひらに接触する部分です。現在の直線的なデザインから丸みのあるデザインに変化することで持ちやすさが改善されるでしょう。
新しいチタン素材を採用か
iPhone 14シリーズには、通常モデルにアルミニウム、Proモデルにステンレススチールが採用されています。
iPhone 15シリーズのProモデルでは、よりキズがつきにくくて強度の高い、耐腐食性にも優れたチタニウム素材が使用されるとの噂があります。
iPhone 15シリーズの画像
9to5Mac(1,2,3,4)とIce UniverseはAppleがアクセサリメーカーに提供したCADデータから作成したiPhone 15シリーズの画像を作成して公開しています。
4機種の共通点はダイナミックアイランドとエッジがカーブしたフレーム、底面に配置されているUSB-C端子、薄くなったベゼルです。ProモデルにはトリプルカメラとLiDARスキャナが搭載されています。

iPhone 15

iPhone 15 Plus

iPhone 15 Plusの背面

iPhone 15 Pro

Proモデルのマットなチタンフレーム

Proモデル(右)は極薄ベゼルに

iPhone 15 Pro Max

左のiPhone 15に比べて右のiPhone 15 Proの方が小さい

大きさ
流出したCADデータからiPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxの大きさが明らかになっています。
iPhone 15 Plusの大きさは160.87 x 77.76 x 7.81mm。前作のiPhone 14 Plusと大きな差はありません。
一方、極薄ベゼルの採用が噂されているiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは縦横の長さが約1mmずつ短くなってコンパクトになるようです。
ただし、両機種とも本体の厚みが増すことに加え、カメラの大幅な進化の代償としてiPhone 15 Proについてはレンズの出っ張りが2倍にまで増えると報じられています。


ディスプレイ

画面の大きさはiPhone 14シリーズと変わらず、iPhone 15が6.1インチ、iPhone 15 Plusが6.7インチ、iPhone 15 Proが6.1インチ、iPhone 15 Pro Maxが6.7インチになります。
なお、2024年秋発売のiPhone 16シリーズでは、iPhone 16 Proが6.3インチ、iPhone 16 Pro Max(Ultra)が6.9インチに拡大する見込み。より小さな画面サイズのProモデルを好む場合は今年購入を検討した方が良さそうです。
ディスプレイアナリストのRoss YoungやBloombergのMark Gurmanが、iPhone 15シリーズ全4機種にダイナミックアイランドが導入される可能性を報告しています。
ダイナミックアイランドは、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxに導入された新しい前面デザイン。
ノッチやパンチホールのようなカメラやセンサーの設置スペースではなく、滑らかなアニメーションと共に形と大きさを変えて、通知やアラート、アプリの状態をユーザーに伝え、画面移動することなくバックグラウンドのアプリを操作できます。
ダイナミックアイランドの対応機種が拡大することに合わせてiOS 17では時計アプリのアラームやボイスメモ、Shazamもダイナミックアイランドに対応することが明らかになっています。
ベゼルは史上最薄、湾曲に
Proモデル2機種はディスプレイを囲う黒いフチ(ベゼル)が薄くなり、エッジ部分がカーブすることでApple Watch Series 8のような見た目になるようです。
現在のフルフラットなディスプレイからベゼルがカーブすれば、保護シートが貼りにくくなる問題が起きるでしょう。例えば、iPhone SEではカーブの角度等に個体差があることから、気泡が入ったりエッジの部分が浮いてしまう問題があります。

左からiPhone 15 Pro、Pro Max、15のフロントパネル
流出したiPhone 15シリーズのフロントパネルからベゼルが薄くなるのはProモデルの2機種だけで、通常モデルの2機種は厚みのあるベゼルを採用するようです。
iPhone 15 Pro Maxのベゼルは幅1.55mmで、スマートフォン史上最薄になるとのこと。見た目はさらに美しいものになるはずです。
なお、これまでに流出したフロントパネルの写真を見る限りでは、iPhone 15 Pro MaxとiPhone 15 Proのベゼル幅に大きな違いはなく、iPhone 15 Proもスマホ史上最薄のベゼルを採用することになりそうです。
常時表示機能とProMotionはProモデル限定

ダイナミックアイランドを搭載したiPhone 15の実機写真
前面デザインは4機種ともダイナミックアイランドで共通化される一方で、常時表示ディスプレイとProMotionテクノロジーは上位モデルのiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxの2機種に限定されるようです。
常時表示ディスプレイはiPhoneの無操作状態が続いたり、電源ボタンを押した後も画面が点灯し続けることで、本体に触れることなく目線を送るだけで時間や通知、ウィジェットが表示する情報を確認できる便利な機能で、iOS 16.2では通知を消してプライバシー保護を高めたり、壁紙を消して電池持ちを改善できるオプションが追加される予定です。
ProMotionテクノロジーは画面の書き換え回数を増やすことでスクロールやアニメーション、対応する動画コンテンツがなめらかに表示し、逆に画面の書き換え回数を減らすことで電池持ちを節約する効果もあります。
指紋認証の復活は?
特にマスク生活が続く日本で復活を望む声が大きい指紋認証のTouch ID
Appleはディスプレイ指紋認証の新しいTouch IDや電源ボタン内蔵のTouch IDをテストしているものの、iPhone 15シリーズや、その他フラグシップモデルでTouch IDが復活することは当面ないと報じられています。
また、廉価版のiPhone SEにおいてもTouch IDがホームボタンから側面の電源ボタンに移動する可能性はあるものの、Appleが準備しているという話はないとBloombergのMark Gurmanは伝えています。
カメラ

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxに搭載されたカメラのハイライトは48MPの高画素センサーによって実現した光学相当の2倍ズームでした。
光学3倍の望遠レンズはテーブルの上に置かれた料理を撮るには近すぎて困っていましたが、光学レベルの2倍ズームならちょうど良い距離で椅子をひいたり、体を後ろにそらすなど無理に距離を取ることなく撮影が可能。光学相当の2倍ズームはポートレートにも対応しているため、背景をぼかして被写体を強調することもできます。
この48MPのカメラセンサーがiPhone 15とiPhone 15 Plusにも搭載され、より多くの光を取り込むことで画質を向上できる新しい3層構造のセンサーになるとのこと。
ただし、この積層型センサーが歩留まりの問題に直面している可能性が高く、生産の遅れにつながる可能性もあるとのこと。キャッチアップできない場合は9月の発売日に間に合わないかもしれません。ちなみに、昨年発売のiPhone 14 Plusは4機種中1機種だけ発売日が遅延していました。
ペリスコープレンズ搭載でズームがさらに進化
短距離のズームを強化した2022年に対して、2023年には遠くの被写体をよりキレイに撮影できるペリスコープレンズの搭載が噂されています。
SamsungのGalaxy S23 Ultra、GoogleのPixel 7 Pro、SonyのXperia 1 IVに搭載されているペリスコープレンズが5倍または10倍の光学ズームを実現していることを考えれば、次期iPhoneも現行の光学3倍ズームから大幅に進化する可能性が高いです。
噂によればAppleが採用する望遠レンズは5〜6倍ズームになるとのこと。現在は望遠レンズとデジタルズームを組み合わせたハイブリットズームによって最大15倍までズームできますが、これも改善されるでしょう。
なお、ペリスコープレンズは来年のモデルでProモデルにも搭載されるものの今年は「iPhone 15 Pro Max」のみに搭載されるようです。
通常、ズーム倍率が伸びるとレンズの長さが必要になるため、カメラの出っ張りが増えますが、ペリスコープレンズはレンズを曲げることで出っ張りを抑えられるため、iPhone 15 Proと比べて大きくレンズが出っ張ることはありません。

iPhone 15 ProとPro Maxのカメラ
ソニーの最新イメージセンサー搭載
画質に大きく関わるイメージセンサーは今年も進化するようです。
搭載が噂されているソニーの最新イメージセンサーは、光のコントロールが向上することで暗い場合はより多くの光を取り込み、逆光など明るすぎる場合は光をカットできるようになるとのこと。特に逆光時の光カットはポートレート写真が大幅に改善されそうです。
このイメージセンサーは最も利用する機会の多い広角カメラ用で、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxにのみ搭載されるものと予想されます。
バッテリー
iPhone 15シリーズではバッテリーが大幅に増量すると噂されています。
最も増量されるのは標準モデルのiPhone 15で18%増、画面サイズの大きなiPhone 15 Plusは13.6%増、iPhone 15 Proは14.1%増、iPhone 15 Pro Maxは10.9%増です。
これほどのバッテリー増量に加えて、Proモデルの2機種には、3nmプロセス製造のA17 Bionicが搭載され、消費電力は35%の効率化が実現することから大幅に電池持ちが向上する可能性があります。
しかしながら、本体サイズが大きく変わらないにも関わらず、これほどバッテリーが増量されるのが考えにくいのも事実。情報の発信源はWeiboであることから信憑性には注意が必要です。

Lightning廃止。ついにUSB-C搭載か

EUがスマートフォンを含む多くのデバイスに搭載する充電端子をUSB-Cに統一する法改正を採択しました。
EUにおけるUSB-C統一化についてApple幹部のGreg Joswiakは「明らかに遵守しなければいけない。選択の余地はない」とコメントしており、USB-Cを搭載したiPhoneが発売されるのは確定的です。
なお、EUの法改正は2024年12月28日以降に発売される機種が対象のため、AppleはiPhone 16まではLightningの搭載を継続することもできます。しかしながら、Appleは1年早くLightningを廃止してiPhone 15でUSB-Cに移行すると報じられています。
ただし、日本を含めたEU以外で発売されるiPhoneにもUSB-Cが搭載されるかはわかりませんが、仕様を統一した方がコストを削減できることから日本版でもUSB-Cが搭載されるはずです。

USB-C端子を搭載したiPhone 15 Proの実機写真
USB-C移行とともに転送速度が改善
USB-Cへの移行によって期待されるのは転送速度の高速化です。
現在のLightningの転送速度はUSB 2.0相当の最大480Mbpsですが、3.xであればGbpsレベルの高速転送が可能になります。
iPhoneのデータをMacにバックアップしたり、1枚あたり100MBにも及ぶ48MP ProRAWで撮影した写真、4K動画の転送も短時間で終えられます。
個人的に嬉しいのは、USB-Cに移行して高速転送が可能になれば、取材の時にカメラとiPhoneを直接繋いで、カメラで撮影した写真をそのままSNSにアップできること。現在は記事で使う写真はカメラで撮影し、SNSにアップしたい写真はiPhoneで撮影していますが、この手間が省略できるのは非常に大きいです。
ほかにもUSB端子を搭載したアクセサリも変換アダプタ不要でiPhoneで利用できるほか、充電のスピードアップも期待できます。
現在のiPhoneは充電が完了するまでに2時間近くかかりますが、USB-C端子を搭載したAndroidでは1時間で完了する機種も存在しています。
なお、iPhone 15シリーズは4機種すべてがUSB-Cを搭載するものの、Thunderbolt3に対応して転送速度が高速化するのは上位機種のみと報じられています。
USB-CにMFi認証を導入?
Weiboに投稿されたIntelのプレミアムプロセッサの開発に25年関わったIC専門家は、AppleがUSB-Cで動作する認証チップを開発したと報告しています。
この認証チップはLightningでも導入されているMFi認証をUSB-Cで実現するもの。
Lightningが搭載されたiPhoneでは、MFiの認証チップが導入されていないアクセサリをiPhoneに接続すると「このアクセサリは使用できない可能性があります」といったエラー画面が表示されて使用を拒否されることがありますが、USB-Cでも同じような振る舞いをする可能性があります。
つまり、iPhoneに待望のUSB-Cが導入されたとしても端子の形が変わるだけで利用できるケーブル等が制限される可能性があります。
それでもMFi認証に対応していないアクセサリがまったく使用できなくなる可能性は低いと思いますが、MFi認証に対応していないケーブルや充電器を使った場合、充電速度や転送速度が遅くなるような制限をかけることで実用的に「使えない」と感じることはあるかもしれません。
AppleがUSB-Cの導入を決めた(とされる)のは、EUが法的にUSB-C端子の搭載を義務化したことが理由の1つであることを考えると、EUがMFi認証によって使用が制限されるUSB-Cを認めないことも想定されます。
ただ、そうなったとしてもAppleはソフトウェアによる制限(EUでiPhoneを使用する場合はMFi認証を行わないなど)で問題をクリアできるでしょう。
これほどまでにAppleがMFi認証に固執する理由は収益維持です。
AppleはMFi認証によって純正品のアクセサリ購入に誘導したり、アクセサリメーカーから収益を得ることができていますが、USB-CにMFi認証を導入しない場合は収益を失ってしまいます。
なお、EUはAppleがMFi認証を用いて機能や性能を制限することについてそういった行為は認められず、法律の施行以降はEUでiPhoneが販売できなくなるとAppleに対して警告したとのこと。EUは法律の抜け道を突かれないようにガイドラインを公表するようです。
Qi2による高速なワイヤレス充電に対応か
iPhone XおよびiPhone 8以降のモデルはワイヤレス充電に対応しています。
ワイヤレス充電には、Qi対応の充電器を利用する方法とMagSafeを利用する方法の2種類があり、最大7.5W出力のQiよりも最大15W出力に対応したMagSafeの方が、より高速にiPhoneを充電できます。
MagSafe対応の充電器には、Apple純正のワイヤレス充電器とAppleのMade for MagSafe認証を取得したサードパーティ製の充電器が用意されていますが、ほとんどの人がMagSafeのことを知らず(Qiすらも認識している人は一部でしょう)、7.5WのQiによるワイヤレス充電を利用しているはずです。
QiでもMagSafeでも最大15W出力の充電が可能であれば、こういったことは起こりませんが、これがApple商法の1つです。ちなみに、Google Pixelスマートフォンは純正のワイヤレス充電器でしか最高速度で充電できません。
Appleは、この対応を軟化させるようでiPhone 15シリーズでは、Made for MagSafe認証を取得していない充電器でも最大15W出力のワイヤレス充電が可能になるとの噂があります。

これにはQi2が関係しているのかもしれません。
2023年後半に登場する新規格「Qi2」に組み込まれるMagnetic Power Profileは、AppleがMagSafeをもとにした新しいQi2規格のベースを提供したもので、デバイスと充電器をピッタリ吸着させるマグネットを導入することが最大の特徴です。
MagSafeとQi2にどれほどの互換性があるかはわかっていませんが、WPCの広報はQi2のワイヤレス充電機がAppleやSamsungの対応デバイスで動作しない理由はないと思うと答えていました。
安定して高速通信できるWi-Fi 6E
今年発売される最新モデルではWi-Fi 6Eに対応するようです。字面としては“E”が付くか付かないだけですが、大きな違いがあります。
Wi-Fi 6は2.4GHzと5GHz帯に対応するのに対して、Wi-Fi 6Eは新たに6GHz帯でも通信できるため、電波干渉を避けて安定した通信が可能。
また、6Hz帯は1チャンネルの周波数幅が広いこともあって混雑しにくいため快適に利用できます。
iPhoneもProモデルにおいて48MP RAWによる写真撮影や4K/30fpsおよびRroResによる動画撮影など、大容量のデータを取り扱っていることを考えると少なくともProモデルはWi-Fi 6Eに対応するでしょう。
なお、Wi-Fi 6Eを利用するには対応ルーターが必要になります。
SIMカードトレイ廃止。eSIMのみモデル拡大か

アメリカで発売されたiPhone 14シリーズでは、セキュリティ上の観点ですべての機種からSIMカードトレイが取り除かされました。
セキュリティに重きを置くAppleのことなので、SIMカードトレイの廃止が米国外にも拡大していくことが予想されます。現時点ではフランスにおいてiPhone 15シリーズの発売とともにSIMカードトレイの廃止が噂されています。
SIMカードトレイを廃止するにあたって1つ重要な機能があります。それは買い替え前のiPhoneで使用していたeSIMを新しいiPhoneに移行できる「eSIMクイック転送」です。
eSIMクイック転送はSIMカードをeSIMに変換できる機能も持っており、この機能が利用できなければ多くのiPhoneユーザーが契約しているキャリアに殺到し、一斉にSIMカードからeSIMへの交換を申し込むことになるため、大きなトラブルに繋がることが予想されます。
ただし、同機能を提供するキャリアは限られており、iPhone 14シリーズの発売当初、日本ではKDDIと楽天モバイルに限定されていました。iOS 16.4のリリースとともにドコモも対応しましたが、2023年4月時点でソフトバンクは対応していません。
AppleがソフトバンクだけのためにFeliCaとSIMカードトレイ搭載したモデルを供給するとは考えにくいため、4社からeSIMクイック転送の対応が揃った時のみSIMカードトレイが廃止になるはずです。
チップとメモリ
iPhone 15とiPhone 15 Plusには、最新のチップセットではないiPhone 14シリーズの上位モデルに搭載されたA16 Bionicチップが搭載されるようです。
これは上位モデルの下位モデルの差別化のためと考えられ、iPhone 14シリーズでも下位モデルにA15 Bionic、上位モデルにA16 Bionicが搭載されています。
一方で、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、最新のA17 Bionicが搭載されるようです。
- iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max
- A17 Bionic
- iPhone 15とiPhone 15 Plus
- A16 Bionic
A17 Bionicは3nmプロセスの採用によって35%の効率化によって電池持ちが向上すると報じられています。
さらに、発熱問題によってiPhone 14シリーズの発表直前に搭載計画が撤回されたGPUのレイトレーシング機能をA17 Bionicで実装する可能性があります。
レイトレーシング機能は、水たまりや車のボディに写る光の屈折や反射など、映像をよりリアルに表現するためのグラフィックス技術で、スマホゲームの映像がより現実に近いものになるかもしれません。
バックグラウンド複数のアプリを起動している時のマルチタスキングが快適になるメモリ(RAM)の容量は上位モデルが6GBから8GBの増量されるようです。
性能と効率アップのU1チップ
iPhone 11シリーズで初めて搭載されたU1チップがiPhone 15シリーズとともにようやくアップグレードされるようです。
U1チップはAirTagやAirPodsなど、同チップを搭載したデバイスの位置を正確に特定するのに役立ち、例えば、AirPodsがソファのクッションの間に挟まっていたり、郵便物の下敷きになっていてもiPhoneの探すアプリを使って探し出すことができます。
また、端末が向いている方向を認識した提案によってAirDropも便利に利用できるほか、iPhoneをポケットに入れたまま車に近づくだけでドアを解錠できるデジタル鍵としても利用できます。
現在のU1チップは16nmプロセスで製造されていますが、最新チップでは7nmプロセスに移行することで消費電力が改善され、近接通信の性能が向上するようです。
自社モデムの採用ならず
iPhone 14シリーズには、QualcommのSnapdragon X65モデムが搭載されていますが、iPhone 15シリーズでは後継のX70チップが搭載されることで、平均速度の高速化・低遅延・電力効率の改善が見込めます。
Appleは今後数年のうちに5Gのモデムチップを自社製品に置き換えることを計画しているものの、開発に失敗したことでiPhone 15でもQualcommを頼ると報じられています。
価格
気になる販売価格はiPhone 15シリーズで値上げされるようです。
値上げの対象はiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxで、ステンレススチールに変わるチタン製のフレームとA17 Bionicチップ、6GBから8GBに増量されるメモリ、iPhone 15 Pro Max限定のペリスコープレンズといった多くのハードウェアのアップグレードが値上げの要因。
ちなみに、アメリカでの最低価格はProモデルはiPhone Xから、Pro MaxモデルはiPhone XS Pro Maxから変わっていなかったものの、今回はアメリカでも値上げされる可能性が高いと報じられています。
日本では昨年7月にiPhoneが最大4万円も値上げされたことが記憶に新しいところ。その前の年も値上げされており、3年連続での値上げは受け入れ難いと感じる消費者はかなり多いはず。Appleがどのように日本価格を設定するのか注目です。





